予防トピックス1 神経を残す

歯を抜かないために、神経ってとても大切!

下のグラフは平成22年1年間に、やむを得ず当院で抜歯したデータ。
95%は、神経を取った歯でした。


神経を取る治療…何が悪いの?

神経は、私たちに痛みを伝えます。
ですから「痛みを取り去るためには、神経を取ればいい」という治療が長く行われてきました。
しかし神経には、血管からの栄養を歯に運ぶ大切な役割があるのです。
即ち、神経を取った歯には栄養が運ばれず、歯はミイラのようになってしまいます。
ミイラ化した歯は脆弱になり、年月が経つうちにかぶせものの中で腐ったり割れたりしてトラブルの原因となります。
しかし神経を取ったせいで痛みを感じないので最初は気づかず、
腫れて歯医者に来るころには抜歯せざるを得ない事態になっていることも少なくありません。
当院でこれまで抜歯した90%前後は、すでに神経を取っていた歯でした。

つまり「神経を残す」ことが「歯を残す」大きな1歩です。

上のグラフから、神経を取った歯の方が抜歯に至りやすいことがわかっていただけると思います。
そこで、当院では、できる限り神経を残すことを目指しています。

「でも私の歯は、既に神経を取ってしまいました…」
そういう方も、現実には多いと思います。
上で、神経を取った歯は抜歯に至ることが多いと述べました。
でも、あきらめないでください。
さいとう歯科では、神経を取った歯を残す努力もしています。
血液によって栄養が与えられないミイラ化した歯を残すのは容易ではありません。
患者さんにも多少の努力をお願いすることにはなりますが、可能性はあるんです!
義歯もインプラントも、身体にとって自然なものではありません。ぜひご自分の歯を残しましょう。
また追って具体的なお話をしますのでご期待ください。